彼は精神を病んだクライアントに対して、
「これをすれば2週間で治る!」
と処方したことがあります。
どんな処方をしたと思いますか?
『この処方通りにしたら、きっと2週間で全快します。
…それはどうしたら、他人を喜ばすことができるか、
ということを毎日考えてみることです』
自分を良くしたかったら、自分を良くすることを目指すのではなく、
他人を良くしろ、というのです。
行き詰っている時は、自分のことしか考えられなくなっています。
これはそのフレームをポンと外して差し上げる処方だったわけです。
渋沢栄一という偉人がいます。
彼は幕末から大正初期にかけて活躍した実業家です。
この人の存在なくして、日本の「カンパニー」の基礎は出来なかったと言われています。
手がけた事業は、500以上にもなります。
その事業のうちのひとつ「養育院」というのがありました。
貧しい人や、浮浪少年などの世話をする施設です。
そこに収容される人たちを長年観察していて、渋沢さんは気づきました。
お金に困っている人たちに共通する特徴、それには一貫したものがあると。
それは・・・>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
お金に困っている人たちに一貫して共通する特徴、
それは、
「常に自分の都合だけを考えている」
というものでした。
普通、自分だけよければいいと思っていたら、
せめて自分のことくらいは真っ先に良くなりそうです。
でも、それは逆だったのです。
自分だけ良ければいいと思っていると、自分すらよくならない。
自分ひとりすら養っていけなくなってしまうのです。
それでは、聖人君子のごとく、自分を殺して人の犠牲になるのが
ベストな生き方かというとそうでもない。
自分を思いやる心も、人さまへの思いに劣らず豊かでありたいものです。
聖書の中で、イエス・キリストはこう言っています。
「あなたの隣人を愛せよ」
しかし、その直前には大事なこの言葉があるのです。
「自分を愛するように」と。
「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」
自分を好きになろうよ、
そして、そんな感じで周りの人を好きになってみようよ。
これは、大げさでなく、社会生活上の原点ではないでしょうか。
参考本:常識を疑うことから始めよう
著者:ひすいこたろう・石井しおり
発行:サンクチュアリ出版