日露戦争に勝利した総理大臣の大隈重信は、
国民に向けてこんな演説をしました。
「日本がロシアに勝利したのは、大和魂のおかげである。」
しかし、この国粋主義的発言が思わぬ事態に発展します。
小学生の中に、アメリカの男性と日本の女性の間に生まれた少年がいました。
彼の同級生たちは、大隈の「大和魂」の話を受けて、
彼に「大和魂半分」というあだ名をつけてからかうようになりました。
悔しい思いをした少年は、アメリカにいる父親に相談。
父親は、何とすぐに大隈に手紙で訴えました。
この事実を知った大隈もさすがに硬骨漢と呼ばれる宰相です。
即座に行動を起こしました。
こんな行動です>>>
スポンサーリンク
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
この事実を知った大隈重信。
少年を自宅に招きました。
そして、少年に帯同してきた校長を差し置いて、
少年の手を握ると、
「私が悪かった」
と詫びたのです。
さらに
「困ったことがあったら私のところに来なさい」
と励ましの言葉も贈ったと言います。
その後、その少年は、度重なるいじめにも屈せず、著名な詩人・仏文学者として成功を収めることになります。
彼の名前は平野威馬雄。
料理研究家でシャンソン歌手でもある、
平野レミさんの父親ということです。
参考本:ちょっといい話(アルファポリス文庫)佐藤光浩著