なんとかという武術の先生のところに転がり込み、
必死に頼み込んで弟子にしてもらったそうだ。
弟子といっても、住み込みの弟子ではなく、
現地の仮宿から通いながらの弟子だった。
バイトをしながらの修行だったから、
友達は、体力的にかなり無理をしていた。
ある日、無理がたたって、
友達はバイトの帰りに夜の町中でぶっ倒れてしまった。
そしたら、彼がぶっ倒れていた付近のお店の人が、
医者を呼び、親身になって看病してくれたらしい。
およそ1週間もの間、友達は、
そのお店の主人の世話になり、すっかり恐縮した。
友達は大いに感激して、後日、少ない貯金から
お礼を出そうとした。
そしたらそのお店の主人は、
友達が驚愕することを言った>>>
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お店の主人はこう言ったのだ。
「必要なし、その代わり聞きなさい。
『もしあなたが同じように困った人を見つけて、
そして助けることが出来る立場なら、
どんな人でも助けてあげて。…それが何より』」
彼は感激して、もう一度お礼を言おうとしたら、
今度はこう言われた。
「さっきのは、あなたの国の人が、戦後間もない時期に、
私の祖父に言った言葉だよ」
聞けば、その家の亡くなった祖父は、
その友達と同じように、戦後、武術を修めに、
中国大陸から渡ってきたそうだ。
そして、やはり町中でぶっ倒れたことがあるそうで、
その時、見つけて看病してくれたのが、日本人の夫婦だったとのこと。
参考:2ちゃんねるの泣ける話(ぶんか社)