ビートたけしと高倉健の気さくなお話し

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ートたけしさんと高倉健さんは、
何となく心許せる仲だったようです。

たけしさんが健さんと共演したときのことです。

「健さん、酒も飲まないし、女っ気がないし。
 女に興味がなくなったの?」
と尋ねたそうです。

そしたら健さんはこう答えました。

「たけちゃん、俺はホモじゃないぞ。これまで遊んだことは遊んだ。
 けどね、もう女なんてどうでもよくなっちゃって、面倒くさいんだ。
 話すんだったら、男の方がいいしな。
 女と変なことする気はさらさらない」

「へー、年とったら、そうなるの?」

とたけしさん。

「俺はちょっと早いかもしれないけど、
 60過ぎたらみんなそうなるよ」

健さんはそう言いました。

確かに、この言葉通り、健さんの元・奥さんである江利チエミさんが
この世を去ってからも、女性の噂を立てられることはほとんどなく、
健さんは独身を貫きました。

奥さんが亡くなって後、再婚しない方は多数いらっしゃいます。

しかし、健さんの場合、チエミさんに向ける思いは、
少し特別だったようです。

亡くなった後のチエミさんのことを
こんな風に大切にしていました>>>

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さんは、チエミさんが亡くなった後、
家を新築しました。

その場所は、チエミさんが眠るお墓の
約200mほどの場所にあったのです。

健さんは、人目を忍んでは、
チエミさんの命日に、墓前で手を合わせていたそうです。

話を事実以上に美化するのは、健さんも不本意かもしれません。

果して、終生チエミさんひとりを、健さんが愛し続けたのかどうか、
そこはうかがい知ることはできません。

ただ、何か特別の思いを抱きつつ、
健さんは、チエミさんの墓前に参り続けていたに違いありません。

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