幼い頃から、パイロットになる夢を持ち続けた
ある少女がいました。
その少女は幼い頃から
パイロットになるのが夢だったのです。
そんな少女が高校受験を迎える年齢になりました。
少女は夢を実現させるため、
石川県輪島市にある航空高校を受験することにしました。
入試前日、航空高校を目指し、
母親と一緒に電車に乗りました。
ところが、この日は大雪による積雪のため、
電車は途中でストップ。
航空高校までの道のりは、まだ300kmもあります。
あせる親子。
しかし、娘の夢のために、
母親は決してあきらめませんでした。
子を思う母の気持ち、
母親は、とんでもない行動を起こすことになります>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
なんと母親は、ヒッチハイクを始めたのです。
大雪の中、通る車に、一時間ほど手を振り続けました。
しかし、乗せてもらえても20km程度。
航空高校がある石川県輪島市までの道のりは、ほど遠いのです。
親子は、航空高校のある方向に歩き出します。
大雪が降りしきる真夜中、
1時間ほど歩いたところに、灯りが見えました。
24時間営業のガソリンスタンドでした。
1台のトラックが停車しており、
金沢市内までなら、乗せてもらえることになりました。
しかし、金沢市と輪島市は、まだまだ遠い。
道中で、母がトラックの運転手さんに、
事の成り行きを話し始めました。
降りしきる雪は、一向に止む気配を見せません。
国道の分かれ道で、トラックの運転手さんが言いました。
「分かった。輪島まで行っちゃる」
運転手さんにも、同じ年の、
受験を控えた娘さんがいたのです。
運転手さんは一睡もせず、
ひたすらアクセルを踏みました。
そして、目的地である航空高校へ。
試験開始10分前の到着でした。
親子は、改めてお礼をさせてもらうため、
運転手さんに名前と連絡先を聞きましたが、
運転手さんは教えてくれず、去っていきました。
少女は無事、入試試験に挑むことができたのです。
そして作文試験。
少女は出題されたテーマを見て、
目を丸くしました。
「私が感動したこと」
少女は迷うことなく、
さっきまで起きていた「感動」を、
ありのまま書きました。
大雪の深夜に、見ず知らずの親子を乗せて、
ここまで連れてきてくれた運転手さんの温かさ。
「絶対にあきらめない」と懸命にヒッチハイクまでして、
車を探してくれた母。
「人の優しさに感動した」と書き綴りました。
少女の作文に目を通した副校長の浅川正人さんは、
「運転手さんの善意に感謝でいっぱい。
簡単にあきらめない生徒も立派だった」
と目を細めました。
後日、少女のもとに、みごと合格通知が届けられました。
その後、某テレビ番組が取材のため、
そのトラックの運転手さんを捜しました。
ほどなくして、その方を探し当てることが出来ました。
しかし、その運転手さんは、取材に応じることはしなかったそうです。
「たいそうな事をしたわけじゃないから」と……。