テレビでもよく紹介されることがありますから、
ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
日本一見学者の多い会社(スーパーマーケット)だそうです。
何がスゴイかというと、お客様を楽しませるためには、
どんなことでもするというポリシーが光ってるんです。
野菜売り場であれ、鮮魚売り場であれ、
まるで遊園地のようにでっかいディスプレイや看板を設けています。
Googleで検索すると、アミューズメントパーク・ハローデイ
というタイトルが出てきます。
そう、ここは売り場ではなく、従業員も一緒に楽しむ
アミューズメントパークというコンセプトになっているんです。
そのスゴイ展開をしている社長さんが、3代目の加治敬通さん。
25年前に引き継いだその会社は、もはや倒産寸前。
皆が泥船から逃げ出そうとしているときでした。
そこから、歯を食いしばり、20期連続の増収企業として
注目を集めるまでに成長したのです。
いったい、倒産寸前の企業に何が起こり、超優良企業に成長したのでしょうか。
多くの企業物語に、劇的なドラマなどほとんどありません。
ある日突然、大きな出来事が起きるわけではなく、
経営者の地道な努力が、じわじわと事態を変えていくのです。
しかし、多くの場合、他者に気づかれない経営者の心の革命が起きます。
そこから事態が進展するという企業ドラマが多く見受けられます。
ハローデイの加治敬通さんの場合、こんなことがありました。
社長に成り立ての頃、加治さんは、倒産寸前の会社を引き受けて、
社員や取引先などにも、文句ばかり言っていたそうです。
その頃、先輩でたたきあげの取締役から諭されたのです。
「相手が悪い時、どういう風に指をさす?」
実際に指をさして見ました。
「社長、よく見てごらんなさい。人差し指は相手に向いているけど、
他の3本の指は自分を指しているでしょう」と。
「相手も悪いかもしれないけど、自分自身も悪い所が3つあるから
考えてみようじゃないですか」
「つぶれそうな会社でも商品を卸してくれる人、
額に汗して働いてくれる人、そういう人たちが目の前にいるのに、
悪いものばかりしか、今のあなたには見えてないんじゃないですか?」
それらの言葉が加治さんの胸にグサリと突き刺さったのです。
その後の加治敬通社長は、本来の素直さを発揮して、
少しずつ周囲からの信頼を得る経営者へと成長していきます。
加治社長が、特に大切にしている言葉が、
画像にある清水英雄さんの「ありがとう」のひとつひとつの文言です。
ところで、そんな加治社長が社長業に慣れかかってきたある日、事件が起きます。
必ずといっていいほど、人が成長するターニングポイントには、
ピンチが訪れるものですね。
ハローデイが、やっとどん底の状態から光明が見えてきた時、
最も稼いでいた店舗が火事になったのです。
車で駆けつけた加治社長ですが、車中でも悪いことばかりが浮かんできて、怖さで震えが止まらなかったそうです。
つづきおよび全文はホームページからご覧ください>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
恐怖で震えが止まらなかった加治社長です。
その時、ふっと画像にあるひとつひとつの言葉が浮かんできたのです。
それを必死になり、大声で唱え始めました。
店に着いた時には声が枯れていました。
店長がまさに泣き声で
「すみませんでした」と謝罪します。
そのとき、加治社長の口から出てきた言葉はこうでした。
「店長、大丈夫や!改装費が1億、2億かかっても、
君ならまた取り戻せるやろ」
店長は、社長から大叱責を食らうに違いないと思っていました。
それが、このような言葉だったのです。
嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかったそうです。
そして、火事の1ヶ月後のお店再開時、
売上がオープン時の35パーセント増しとなったそうです。
この時の経験がこのキャッチフレーズになっています。
『ピンチはチャンスだ。ありがとう』