R子さんは、アメリカ(コロラド州)に留学した経験があります。
R子さんの留学中の心温まるお話をご紹介します。
日本人というのは、バスの中で他人と目が合ったからと、
すぐに笑顔を返す習慣がなく、私もその一人だったのです。
ある日私がよく使うバスの運転手さんが乗り際に私に名前を聞きました。
そして私の名前を聞いた後、彼はこう言いました。
「R子、もっとスマイルしてごらん」
それからは少しずつですが、自然と笑顔を返すことが出来るようになりました。
肩がぶつかればすぐに「すみません」と口をついて出るし、
ぶつかるならぶつかってみろというような勢いで歩いたりしなくなりました。
小学生くらいの男の子が、私のためにドアを開けて待っててくれます。
何だか人間の持つ思いやりや優しさを、日常生活の中に簡単に見つけることが出来ました。
そんなある日、ふとしたことで私は足に怪我をしてしまい、
それから1ヶ月ほどは松葉づえに頼る生活になりました。
必需品の買い物に出かけた日のことです。
不自由な身体なので、バスの停留所に着くにも思いのほか時間がかかってしまいました。
私が停留所に着いた時は、既にバスの出発時間を過ぎていたようです。
私はもうバスが行ってしまったのを知らず、ぼんやりその場でバスを待っていました。
その後のことでした。
私の予想外のことが起こりました。
バスの運転手さんがしてくれた行為、
・・・そのことに私は大きく心を揺さぶられたのです。
バスの運転者さんが私のためにしてくれたこと、それは>>>
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私が松葉づえをつきながら、ぼんやりと停留所に佇んでいるのを、
反対方向に向かうバスの運転手さんが見ていたのです。
そして、その運転手さんは、既に行ってしまったバスに無線で連絡してくれたらしいのです。
すると、無線連絡を受けたバスは、他の乗客の許しを得て、
坂道をバックで戻ってきてくれました。
まだ近くだったからそういうことができたのかもしれません。
でも、何ということでしょう。
ちっぽけな私のために、大きなバスがわざわざ後戻りしてくれたのです。
私は孤独だった留学先の、しかも怪我をして心細かったときの、
アメリカの人たちのそんな好意に対し、一生の心の宝を得たと感じているのです。