格式高い英国王室ですが、もともと「国民とともに歩む」
というのが基本精神としてあります。
一見、気難しそうなエリザベス女王ですが、最近のニュースとして、
こんなヒューマンな出来事がとりあげられました。
サイムズさんという方は、毎年、60年もの間、
エリザベス女王にクリスマスカードを送り続けていました。
彼がこの習慣を始めたのは1952年、女王が即位した年になります。
毎年送られてくるクリスマスカードのことを女王も気付いており、
サイムズさんの100歳の誕生日には、
エリザベス女王からお祝いのカードが贈られました。
そして、それから2年後の2011年、
サイムズさんは102歳で亡くなりました。
その年のクリスマス、サイムズさんの孫、
アンドリュー・サイムズさんが、
祖父に代って女王にカードを送ることにしました。
その1ヶ月後に、孫のサイムズさんは、
エリザベス女王自身から予想もしない手紙を受け取りました>>>
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エリザベス女王は、その年(2011年)のカードを受け取り、気づいたようです。
毎年届けられる同じ名前のサイムズさんのカードではなく、
アンドリューという名前のサイムズさんのカードだったことに・・・。
そこにはこう書かれていました。
「別のサイムズさんからのクリスマスカードを受け取った後、
あなたのお祖父様の行方を調べるよう命じました。
そして彼が亡くなったことを知って、本当に悲しく思いました。
あなたとご家族に心からお悔やみを申し上げます」
手紙を受け取ったときの気持ちを、
アンドリュー・サイムズさんはFacebookに綴っています。
「思わず涙がこぼれました。
お互いにとって忘れられない存在となった2人のことを思いだすたびに、
涙が出そうになります。
今日、私は2015年のクリスマスカードを出しました。
一番最初に送ったのは女王陛下です」
エリザベス女王は、国民を驚かすことで知られています。
2015年の初めには、バースデーパーティーの招待状をくれた7歳の少女に、
御礼の手紙を送り、少女を大喜びさせました。
また2012年には、マンチェスター市庁舎で行われていた結婚式に突然現れ、
新郎新婦を仰天させたりもしました。
「信じられないような出来事だった」とその時の新郎はBBCに語っています。
気難しそうな表情の裏に、オチャメさも隠してる女王陛下です。