家族と離れ、ロックスターを目指して
ロンドンに移り住んだものの、夢に破れ、ドラッグ中毒になり、
ホームレスになってしまったジェームズさん。
収入は路上でギターを演奏して、
通行人がくれる投げ銭のみの苦しい生活でした。
ジェームズさんは、ある日、交通事故に遭って
傷だらけになった一匹の猫と出会いました。
足は化膿し、お腹にも傷が…。
動物虐待協会に猫を連れて行き、
持っていた全財産の22ポンド(3,800円)を払って、
治療を受けさせました。
怪我がしっかり治るまで、猫と2週間一緒に過ごした後、
ジェームズさんは、経済的な厳しさを理由に、
泣く泣く住んでる場所から離れた公園に、
猫を置き去りにしました。
しかし次の日のことです。
ジェームズさんの目を疑うことが起きたのでした>>>
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いつものようにギターを弾いて、
寝床に戻ったところ、
驚くことに、数キロ先に置いてきたはずの猫がいたのです。
ジェームズさんは驚きと共に、猫を置き去りにしたことを
痛切に反省しました。
そして、心を決めました。
「僕がこの子を飼う」
そう決心し、猫を「ボブ」と名付けました。
「ストリートライブ」にもボブを連れて行きました。
ジェームズさんの路上プレーは、ボブとの共演となりました。
どうやらそれが功を奏したのか、
売上は通常の3倍…!
このように急激な好転のときには、
逆風もよく吹くものです。
この時のジェームズさんにも案の定、逆風が吹いてきました。
二人の成功をねたんだ者の「チクリ」によって、
全くの濡れ衣でジェームズさんは、警察に注意され、
ストリートでの演奏を止められてしまいます。
演奏が出来ないなら仕方ない、
と始めた雑誌を路上で売る仕事もボブのおかげで成功します。
しかし、やはりここにも逆風が吹きました。
ライバル販売者たちの妨害を受けます。
すっかり落ち込んだジェームズさんは、
再び薬物に手を出して依存するようになりました。
でも、一人の時とは違って、
薬物を使うたびに、一緒に暮らすボブが、
自分を責めているような気がして…
やがて、ジェームズさんは、薬物をきっぱりやめることにしました。
そして、やけくそにならずに、
雑誌を売ろうと頑張り始めます。
その結果、
「ボブという名のストリート・キャット」
という本が出版されることになり、この本は大ヒットしました。
そのおかげでまた、
ジェームズさんは、ストリートで演奏できることになりました。
また印税によって、とうとうジェームズさんは、
ボブと二人で暮らすためのアパートを借りることが出来ました。
ボブのごはん代や、家賃、家族への仕送りなど、
必要なお金以外の残りの印税は、
捨てられた犬や猫を救済する基金に寄付しています。
映画化の話もあったそうですが、
「ボブと暮らしていけるお金があればいい」と、
今のところ断っているそうです。