ブラジル、サンパウロに住むスーザさんは、
身寄りのない犬や猫の面倒をみている動物好きの女性です。
その数は、犬13匹、猫30匹にもなるそうです。
そんなスーザさんが廃品置き場に住みついた犬
「リリカ」を見つけたのが3年ほど前のこと。
廃品置き場の所有者によると、
「リリカ」は5年前、誰かに捨てられ、
それ以来、ずっとここに住みついたそうです。
スーザさんは、自宅の周りをうろついていた「リリカ」に、
他の子たちと同じように餌を与え様子を見ました。
不思議なことに「リリカ」は、
いつも与えられた餌のすべてを食べません。
残した餌とスーザさんを交互に見つめていました。
「もっと食べていいよ」
「リリカ」はいくらスーザさんに促されても、
決して餌のすべてを食べようとはしませんでした。
そこでスーザさんは、「リリカ」が自分の住みかに
餌を持ち帰れるように袋に入れて持ち運べるようにしてあげました。
そうしたら「リリカ」は、その袋を口にくわえて
持ち帰るようになりました。
いったいどこへ?
いったい食べ物をどこに運んでいるんだろう?
ある日、気になったスーザさんは、「リリカ」の後をついて行きました。
そこでスーザさんは、驚くべき光景を目撃しました>>>
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なんと「リリカ」は同じ廃品置き場に住みついている
他の仲間たちのために、持ち帰りのエサを分け与えていたのです。
しかも、その仲間たちは、自分の家族ではありません。
犬だけでもありません。
猫も鶏もラバもいるのです。
いろんな動物たちが肩を寄せ合うように共生し、
リリカのごはんを食べているのです。
それを知ったスーザさんは多めのエサを袋に入れて与えるようにしました。
それを食べた後、「リリカ」は廃品置き場に残りのエサを運びます。
毎晩、雨の日も風の日もです。
ちなみに廃品置き場までは、往復6.5kmもある道のりですが、
「リリカ」は欠かすことなく餌を毎晩運び続けます。
いったい「リリカ」が、どういう思いで
この行為を行っているかは分かりません。
たとえば自分だけが、餌をくれるスーザさんのところに
住み着くことも出来るはずです。
人間でも自分さえよければそれでいい、
という人が多い中で「リリカ」の行為を
どう考えたらよいのでしょうか。
なんの見返りもないのに、他者のことを思って行動する犬。
見返りばかりを求めて、己のことしか考えない一部のヒト。
どちらに品性が備わっているかは明らかではないでしょうか。