それまでの3年間、父は入退院を繰り返していて、
会社も辞めて。
母が旅館に賄いで勤めて、
それで我が家は何とか持ちこたえていました。
そんな親を見ていて、高校出たら働こうと思っていたら、
父が、気にするな、お前を大学出してやれるだけの蓄えはあるから、
国立落ちても私立に行って、大学は出ろと言ってくれました。
国立大の推薦試験が12月にありました。
その試験を受けるのに仙台に一泊することになり、
その夜、家に電話で父の容態を聞きました。
電話の母は、今日は父の様子も悪くない、
お前のことを心配していたって言いました。
推薦試験を終えて、私は電車の中を走りたい思いで、
急ぎ父母のいる病院に向かいました。
しかし…>>>
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しかし、昨夜の電話の時には、既に父は亡くなっていたそうです。
母になんで、あの時教えてくれなかったって酷く当たりました。
母は、父さんが最後までお前には絶対に教えるなって、
そう言ったからと…。
声も出ませんでした。
父をうちに連れて帰る車の中で、
何度も何度も冷たくなった父の手を
握りしめて泣きました。
推薦が通って、大学に進学して、そして就職して。
今、自分に子供が出来て……。
父の私に対する思いを感じました。
自分に愛する者が出来て、父の自分に対する思いを
感じることができたのです。
ありがとう。
今年もまた、父の墓前に子供を連れてお参りします。