ホスピス(終末医療)の先生に聞いた忘れられない話があります。
すべての患者さんにとても評判のいい看護師さんがいたそうです。
ところが、なぜその看護師さんが人気があるのかという理由がお医者さんにはわからない。
特に美人だとか、愛想がいいというわけでもない。
なぜだろうと医局で話題になったそうです。
そのうちに、ある先生が死を目前にした患者さんに、
「先生お世話になりました。 置き土産にいいことを教えてあげます」
と言われました。
何ですかと聞くと、患者さんが答えて言いました>>>
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患者さんの言葉はこうでした。
「あの看護師さんは部屋に入ってきたときに身も心も、
一緒に入ってきてくれるのです。
たいていの看護師さんは「身」だけは入ってくる」 そして、
「お愛想で言っているのか、心から言っているのかということは、
死に近くなった人間にはすぐわかるのです」
と言われたそうです。
これからカウンセラーやソーシャルワーカーになろうという人は、
まずは心身の発達のように、理論的にははっきりわかっていることを
勉強しなければなりません。
心理学や社会福祉学の理論を学ぶことが大切です。
援助技法もある程度身につけないといけないでしょう。
そういうことをしっかりと持っていることによって、
変な思い込みというものを避けられると思います。
しかし、だからといって私は勉強をしたから、
優秀なカウンセラーになれるとは、必ずしも言えないと思います。
その次のステップにこそ本質的なことが待っている。
そのへんのおもしろさじゃないですかね。
だから、ずっとずっと修練しないといけないのでしょう。
終わりということがないですね。
「The21」 人の想像力を支援し、個性尊重の時代をつくる 1999/1月号より