いい話

私の祖母は、昭和20年3月まで、 大阪で内科・小児科・産婦人科の医院を開業していました。 当時は健康保険もあり …

青森に赴任している息子からの宅配便を開けて、 まだ朝露のかおりのするトウモロコシとリンゴを手にした時、 私は２ …

ある動物園で３頭の象が飼育されていました。 あるとき、そのうちの若い１頭が 水が入っていないプールに落ちてしま …

両親は、私が出生してすぐに離婚しました。 そのために、私は旧姓に戻った母親と その祖父・祖母、それに私の兄の５ …

去年の１１月、こんなことがあった。 旧友が拙宅を訪ねてくるという。 何しろ何十年ぶりの再会だものだから、 俺は …

ママにしかられた。 心がくらく小さくなって、ものすごくさみしくなった。 そしたら、ネコのらんきちさんが、 体を …

ニワトリの子供と言えばヒヨコです。 ただ、鳥は生まれて初めて見た「自分より大きくて動くもの」を 親だと思う習性 …

運転手という職業に携わっている人間にとって、交通違反は致命的。 免許停止にでもなれば、生活の危機だ。 それでも …

雨つづきだった８月半ば、夏の陽ざしが戻ってきた。 晴れる日を待ちわびていた息子が、 「千春を連れて、バスで図書 …

ツゥルルルル。受話器を取った私の耳に、 友人Ｎの悲鳴が飛び込んできました。 「お願い、一生のお願い！ 　うちの …

金澤翔子という書家がいます。 その力強い筆さばきには息をのみます。 翔子さんは、新生児期に敗血症にかかり、 後 …

昭和19年、大分県Ｓ村の農家に嫁いでいた祖母は、 畑仕事に追われる毎日だったという。 祖父は気性が激しい人だっ …

Ｈさんが交通事故死した道路わきに、 いつのころからか花束が飾られるようになりました。 月に一度の命日の日に、誰 …

私はある救急病院に勤務する看護師です。 患者さんと旅人のようにすれ違う月日の中で、 Ｆさんという一青年のことは …

新幹線で東京に向かう自由席。 妻と並んで座っていると、途中から若いカップルが乗ってきた。 多少の空席はあるもの …